柏二番街商店会は、地域活動の一環として2006年より、「JOBANアートラインかしわプロジェクト」を支援しています。
遡ること数年前、このイベントに日体大柏の演劇部が参加したことが縁となり、高校演劇の新しい企画が立ち上がることになりました。
柏の街を舞台に、近隣の高校演劇部がシノギを削る野外演劇サーキット。
その名も「かしわンダーパレード」、略して〝かしわン″。
二番街商店会は、かしわンに全面協力しています。
始まりは2017年の年の瀬。
場所は石戸ビル最上階の二番街商店会事務局。
前代未聞の新しいイベントが生まれようとしていた。
もともと高校の演劇部は、どこも発表機会が少ないことに頭を悩ませていました。
そんな折も折、二番街から素敵な提案があったのです。
「柏の街で演劇のイベントをやりませんか?興味があるなら協力しますよ。」
こちらとしてはまたとない機会、二つ返事で承諾。
その流れと勢いで演劇部の顧問団が喫茶店に集合、このイベントについて話し合い。
「せっかくああ言ってくれてるし。ダメモトで無茶をお願いしてみようか。」
みんなで出し合った意見は、実に無茶苦茶で荒唐無稽な内容ばかりでした……。
後日、無茶すぎるアイデアを、顧問団を代表して事務局に持ち込みました。
再検討も致し方なしと覚悟はしていましたが、結果は意外にも好感触。
あれよあれよとイメージは具現化していき、「オープニングは駅前通りを占拠してみんなでダンスしよう」とか、「のぼり旗を持って、衣装のまま次の場所へ移動しよう」とか。
夢のような演劇祭が現実のものとなりました。
熱い夏の演劇祭。大通りをジャックする演劇祭。街を練り歩く演劇祭。駅前で野外で叫ぶ演劇祭。
真夏に開催していたこのイベントですが、現在は熱中症(演者もそうですが観客のみなさまも)を避けるため、GW中の開催に時機をずらしました。
どれも嘘のような話ですが、柏の街には「かしわン」が現実に存在しているのです。